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レベル99開発秘話

―レベル99のスタートについて
　最近のトイズハートではセブンティーンリアリティが、二層ではなく単層の肉厚リアル体験オナホールとして発売されたのですが、きちんとリアル体験を実現＆ご提供できたことで、今や他のセブンティーンシリーズをおびやかすほどの超人気商品となっています。

　トイズハートの代名詞的なセブンティーンシリーズは本来、二層構造から始まっているのに、このまま単層オナホールで売れ続けて良いのかな？という漠然とした気持ちがずっとありました。売れているのでユーザー様には受け入れられているってことで、問題は無いんでしょうけど（笑）

　それから開発会議を重ね、少しずつですが『二層構造で今までに無い新しい使用感を再現できるんじゃないか』と意見を出し合いましたが、素材の柔らかさに差をつけるだけではやはり限界があり、あまり面白いものが出来なかったんですよね。そこで「もう後はこれにプラスチックくらい硬い素材を埋め込むくらいしか思いつかないよ！でもきっと面白いからやってみよう」と模索したものの思った以上に痛かったんですよね。......コレはダメだとすぐ思いました（笑）

　面白い案を全部詰め込んだら良いものができるわけじゃないんだなと、痛感しました。そこからさらに「素材硬度だけでなく、それぞれ別の素材同士でコラボしたら、史上初じゃないですか？」って話が社内の打ち合わせで上がったんですよね。さっそく調べてみたところ、他社でも異素材コラボのオナホールは見当たらなかったのですが、「とりあえずトイズハートでは史上初なのは100％確実だよね」という話で着地し、開発がスタートしました。

　そこからは、プラスチック素材を入れ込むだとか、余計なことを考えるのは無しにして「二層構造で楽しんでもらおう！」「トイズハートの二層構造オナホの底力はこんなもんじゃないぞ！」として、「打倒！ 世の中すべての二層オナホ！」を掲げて各自が奔走しておりました。

　このときは、みんな熱意が凄すぎて「看板商品である二層構造セブンティーンシリーズを討ち果たすことになるのでは...？」を、誰も気付かないようにしていましたね（笑）今も、この文章を書きながらヒヤヒヤしています。とは言え、感覚がまったく違う二層オナホールに仕上がっていますので、「俺はセブンティーン派！」「僕はレベル99派！」と、好みが別れるんじゃないかなと予想しています。そしてさらにお客さんを悩ませてしまうことになるのがレベル99と同じ4月に発売される「専属ナースさん」です。なんと、前後二層構造なんです（笑）こちらもまたコンセプトが異なり、前半と後半で素材の硬度に差があります。

―商品名やコンセプトについて
　さて、話を戻しまして「レベル99」ですが、こちらは元々この名前では無かったんです。「欲望カンスト」とか気持ち良さだとか欲望が最大値なことだとかを全面に出したいというネーミング案が多かったのですが、なかなかしっくりこなくて、商品名を未定のまま使用感チェックや試行錯誤を繰り返していました。その中で、実際に違う素材同士をコラボさせただけでは、いつもの二層構造と変わらない使用感で、まったく面白味が無かったんです。「これじゃあ打倒セブンティーンどころか普通のどこにでもある二層オナホールだよね」と、ちょっとだけ諦めムードが漂っていました。そんなときに、偶然オナホールの破片を切ったり集めたりしていたところ、それがブリの刺身に見えたんですよ！ 遊んでいるように聞こえてしまうかもしれませんが「ブリ刺し食べたい」とか「あの血合い部分が苦手なんだよね」「あそこが美味しいのに」など話しているうちに、ブリの血合い部分と白身部分の割合が目に留まりまして。「これだ！！」とひらめきました。......遊んでいた言い訳じゃないですよ（笑）

　さっそく次の試作機として、あえて内側の素材に肉厚部分と、肉薄部分が発生するように設計し直し、いくつかの素材で試作してみたところ、肉厚具合で不思議な変化が生まれ何故か「あれ？自分専用形状になってる？」と錯覚を覚える社員がチラホラ。ですがみんなあそこのサイズ感なんてバラバラなはずなので、完全に錯覚です。しかしながらそのまま使っていくと徐々に馴染んでくるような錯覚がさらに発生し、どんどんと「また自分専用に責めてくれる感が強くなったよね？」という思い込みとも言える不思議な感覚に変化していきました。本当に面白かったです。

　そこから生まれたのが、この感覚を最大限に表現するネーミング案「レベル99～あなたの手であと1レベルあげてください～」です。「面白い！！」と、満場一致で決まったのを覚えています。

　そこまで決まればあとはみんな慣れたもので、トントン拍子で作業が進み、この不思議でステキな使用感を表現する為のイラスト～パッケージデザインなども試行錯誤を繰り返して完成が近付くにつれて社内の熱気もあがっていきました。そんな頃にみんな気が付き始めます。「......あれ？これセブンティーンシリーズより売れたらどうしよう（汗）」と。

　ですがもう後には引けません。発売するのみです。そんなときにさらに気が付きます。「過去にウチで"レベル69"を発売してるぞ！！いつの間にかレベルアップしてる！！」と誰かが言いました。履歴を調べると20年前くらいに発売しているのですが、みんな考えることは同じですね（笑）　トイズハートから偶然同じようなネーミングの商品が生まれた笑い話として読んでいただければ幸いです。

―イラストについて
　「打倒！セブンティーンシリーズ」「セブンティーンシリーズよりも売れたらどうしよう」という相反する思考の中、あえてセブンティーンボルドーのイラストを執筆している"あかつき聖"先生に依頼しています。

　現実に居そうな可愛い女の子。として2種類のキャラクターイメージを作成した際に、社内から上がる意見としては、偶然にあかつき聖先生を推す意見がかなり多くて。セブンティーンを意識していないのに結果的に同じイラストレーターのあかつき聖先生への依頼になったという状況です。久々の依頼だったにも関わらず、すぐにお返事をいただけたので、ほっとしたのを覚えています。